私が頻繁に思い出す中国のことわざ、
『人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)』。
この言葉、知ってますか?
私は14歳か15歳の頃に何かの本に載っていたのを読んで初めて知ったのですが、今でも心に残っていることわざです。
▽このことわざが生まれたエピソードがこちら▽
昔、中国の北のほうにお城がありました。
そこに住むおじいさんの馬が
ある朝逃げ出してしまったのです。
逃げ出したことを知った近所の人々は
おじいさんを慰めました。
しかし、おじいさんはというと
「このことが幸運を呼び込むかもしれないよ」
とあまり気に留めていなかったのです。
しばらく経ってから
なんと逃げた馬が戻ってきたのです。
しかも、たくさんの馬を連れて。
近所の人々は、喜びましたが
おじいさんはというと
「このことが禍になるかもしれないよ」と言いました。
するとしばらくして
おじいさんの息子がその馬から落ちて怪我をしてしまったのです。
近所の人々がお見舞いに行くとおじいさんは
「このことが幸運を呼び込むかもしれないよ」と言いました。
やがて戦争が起き、お城も戦争に巻き込まれてしまいました。
しかし、
おじいさんの息子は足を怪我していたので戦争に行かずに済んだのでした。
この人間万事塞翁が馬ということわざは"人生の中で起きる良いことも悪い事も予測できない"、
"後になってみないと良いことだったか悪いことだったかは言い切れない"
そして"幸運が不運に、不運が幸運にいつどのように転じるかはわならないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではない(必要はない)"
という意味なんだそう。
すーごく冷静な視点の言葉ですよね。
人生ってほんとにそれだと思う。
個人的に付け加えるならば(勝手に付け加えるな)
最終的に良いことに繋げるか、
悪いことのままで終わらせるかは自分次第。
さーあのこともこのことも、人間万事塞翁が馬。
もし、人生のワンシーンにスタックしてしまって
溺れてるとしたら
このことわざのエピソードに出てくるおじいさんのように、『このことが幸せを呼び込むかもね』とつぶやいてみるといいかもしれない☺︎✴︎