すっかり秋ですね☺︎
吹く風はひんやり、公園にはどんぐりがころころ♪
さっき公園で遊んでたのですが、旦那さんがどんぐりの木を揺すったら落ちる準備万全だったどんぐりたちがポトポトポト!とたくさん降ってきました☺︎
土に木の実が落ちる、自然が奏でるその音になんだか心がほっこり。
秋が深まるにつれてマフラーやコートの出番がやってくるので、今回は毛皮や革製品の生産の裏側について書いていきます。
実は私は小さい頃から大人になるまで革製品=良いというイメージを持っていました。
というのも私の母はお財布などの小物から靴、ベルトやソファーと何からなにまで革製品を選ぶ人で、
とても器用な彼女はレザークラフトでオリジナルのものを作ることも好きでした。
家には材料やツールがゴロゴロあり、幼い頃からレザーは私にとってはとても身近な存在だったのです。
そんな環境で幼い頃からレザーの素晴らしさを聞いて育ったことで、疑いもなく "革製品=良い" と思い込んでいたんですね。
10代になってトレンドのブランド品バッグやキーケース、お財布などを持っていた時期もありましたがどれもが革製品でした。
無知だった私はレザーは食肉で殺されてしまった動物からとれる副産物で、レザーだけのために殺されてるわけじゃないんだとふんわ〜りと考えていたんです。
一方、毛皮への認識はなんと真逆で ←なんでや
10代の頃に毛皮生産の裏側を知った際に、毛皮は絶対買わない!と決めていました。
でもちょっと大人になってから冷静に世界を眺めると、私の認識がクレイジーだったことに気づきました。
毛皮や革製品の生産の実態に興味がない人も、エシカルヴィーガンでない人も
"知っておくこと" ことが重要なトピックなので、是非最後まで読んでもらえると嬉しいです☺︎
ハラコって何か知っていますか?
牛革の最高級品、ハラコ。
そのハラコって何だか知っていますか?
正解は....牛の胎児の革。
私は初めてこれを知った時に超・衝撃を受けました。
あの素敵だと言われているハラコは、"腹子".......
英語ではUnborn Calf... (Unborn:生まれていない/calf:子牛・子牛の革)。
....ファッションの為に胎児のスキンを使うのはありなのか...?
どう考えても論外だ。って人間にドン引きしてもうた。
革には他にも様々な種類があり、厚さやキメ、ツヤ感などが異なり用途も変わってきます。
▼例えば▼
よく聞くカーフスキンは生後6ヶ月くらいの仔牛から(1頭から取れる量が少ないく高値がつく)生後6ヶ月から2年の牛からとるキップスキン。
生後約2年の牝の成牛からとるカウハイド。生後3~6ヶ月の間に去勢した2年以上の牡からとるステアハイド。最後3年以上の牡からとるブルハイド 等
牛以外にも馬や羊、ダチョウやワニなどなど様々な動物がファッションや小物、家具、乗り物、日用品などに使われています。
そのため毎年10億匹以上の動物が毛皮やレザーのためにも殺されているそう。
よく『人間は肉を昔から食べるし、動物の皮や毛皮を利用してきたんだから自然なことだよ』という意見も耳にしますが、それは2020年の現在では当てはまらない話だ、というのが個人的な見解です。
もちろん現代でも先進国の暮らしとはかけ離れた、昔ながらの生活をされている人々がいます。
そういった暮らしをされている人々が生きるために動物を家族のために必要な数だけ狩り、肉も骨も皮も油もすべて余すことなく使うことに関しては、私は生態系の一部だと感じるのです。
昔の人間の話でいうと自分や家族が生きるために狩りをし、動物を自ら捌き、余すことなく食し、残った部分で衣服や靴を作ったりしていたと思いますが、それは全て大変な労働であったはずです。
それによって生かされ、頂いた命への感謝もとても大きいものだったはず。
現代はといえば命への感謝に繋がっているようなシステムが無い。
動物たちは人間の腕を突っ込み無理矢理妊娠させられ、食肉や革製品へと姿を変えられます。
私達の手に渡るのはすでに精肉されて綺麗にパックされたお肉や、製品になっている革製品や毛皮です。
財布やバッグ、時計のベルトなどには人気ブランドのロゴや名前が入ったりすることで、より一層動物の体の一部だということは連想されない状態となり店頭に並び、SNSにあがります。
どこかで作られ
どこかで殺された体が
どこか捌かれ、
どこかでパッキングされ、
どこかの店頭に並ぶ。
それが"生きていた命だったこと"、それが"動物の体の一部なんだということ"を意識すること自体が、現代ではほとんどない状態だと思います。
もしこれが反対で牛さんが地球上の大部分を占める生き物で人間は食べられる側だった場合を想像してみると、私たち人間が作り上げた家畜のシステムは異常な世界なことが冷静に感じられるはず。
私は無理やり妊娠させられ我が子は生まれる前にとられることもあり、ハラコになったり食肉にされる。私はというと皮はレザーにするためにとられ、お肉は薄切りだとかブロックだとかステーキやミンチにされ、舌はスライスされてパックされて店頭に並ぶ。骨や残った部分は砂糖の精製に使われたりレンダリング工場に運ばれる。
うーん。 考えただけでホラーでしかない。
幼い頃から当たり前に食卓にお肉が並び、給食でも毎日食べ、当たり前にただ"お肉"としてそこにあるので、疑問にも思わず(日本では)牛と豚と鶏は食肉というイメージを持ちます。
極端に言ってしまうと現代の日本では動物のお肉を食べなくても栄養は十分取れるほど食品があふれていて、
毛皮や革製品を使わなくても、代替え品が溢れています。
温かい服も、丈夫な製品も作る技術があります。
だから私は、動物を大量に無理やり妊娠させ殺し、無駄に破棄されている現代と、昔の人々が生きるために行ってきたことは、一緒の話ではないなぁと思うわけです。
毛皮や革製品の製造の裏側
毛皮や革製品の生産の裏側を知ったうえで好んで使うのか、知らずに好んで使うのかでは大きな差があります。
毛皮や革製品の生産過程は知ろうとしない限り知る機会が少ないもの。
この先は気軽に読めるお話ではないですが、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
毛皮を生きたまま剥がす業者も存在する
現在では毛皮生産は中国で多くが行われているそうです。
中国では毛皮を取る際には生きた状態で剥ぎ取る業者も存在しています。
※農場によっては感電死をさせた上で行なっているとこもあるそうですが、中国では動物についての制定がなく、コスト削減のため生きたまま何も処置をせず行われることが多いそう。
感電死や安楽死しさせてから取る毛皮はそれなりに値段が上がるようで、安さを重視する買い手はやはり中国から仕入れるのが主流なようです。
この動画の映像は非常にショッキングすぎますが、見れる方は見てほしいです⬇︎
⚠︎酷いシーンばかりなので..見れらる方だけ観てください⚠︎
過去にいくつかの映像が潜入カメラに収めた映像が全世界に公開さたことで大きく注目されてましたが、2010年以降にも映像がとられているようです。
中国では今だに同じことが日々行われてる状態だそうです。
私はこの動画を初めて見たとき10代半ばだったのですが、ただただ涙が出ました。
観るのも辛かったのですが、私たち人間という生き物がしていることは知っておくべきだと思い最後まで見ました。
見終わったときには唖然としてしまい『人間って何様なんだろう』以外には言葉が見つからなかった。
▼あまりにショッキングな動画なので、みることが出来なかった方のために毛皮になる動物達がどのようか環境で飼育され、毛皮へと姿を変えるのか文字で記載しておきます▼
悪質な環境で小さなゲージに押し込まれ、ストレスでおかしくなっている動物達は無反応になってしまって動かなかったり、反対に狭いゲージの中を周回する常同行動をし続け怪我を負うことも。
そんな子達は怪我した部分が腐敗していき、仲間に生きたまま引っ張られ、食べられたりもします。
そこでは動物への扱いは残虐極まり無いもの。
怪我もなく商品として成り立つ子は、鉄のツールで首を掴まれゲージから取り出されます。
やっと狭く汚いゲージから出れたと思えば生きたままオノで脚を切り落とされたり、棒で殴られたり、後ろ足を持たれ地面に頭を叩きつけられ失神させられます。
失神してる間に後ろ足をフックに突き刺され、ナイフで後ろ足側から服をぬがすかのように、顔まで毛皮が剥がされていきます。
何故生きたまま毛皮を剥ぐのかというと、死んでからとると毛皮としての質が落ちるから、筋肉の状態が生きたままの方がとりやすいからなどと聞きました。色々な情報がありどれが本当かはわかりませんが、事実、生きたまま剥がされている子達がいるのです。
毛皮が剥がされてもまだ生きてる動物が、動き、瞬きをし涙を流している姿...
死体の山に投げられ皮のない状態にされた動物が積み重なっているのをみると、言葉が出ません。
神経があり痛みを感じる動物。
私は感情や言葉も動物の間にも1000パーセントあると思います。
人間の欲望と利益のために宿され生まれ、誰にも大切にされることなく物として扱われ、ビジネスになる部分だけとられ、そして破棄される。
これが毛皮の生産の在り方です。
よくネット上で生きたまま剥ぐのはデマです、などのご意見を見かけますが、何故そういうことを言いはじめる人がいるのかは謎。
何故過去に世界中で生きたまま剥いできた事実があるのか、なぜ現代でも中国で生きたまま剥がされてる映像が得れるのか、
その答えは単純で、"生きたまま剥がれている動物がいる"のが事実だからです。
暖房もあたりまえに普及していて、衣服にも困らないこの時代のこの国で
代替え品が山ほど存在し、本物並みのフェイクファーが作れるこの現代になぜまだファーが必要なのか。
ファーのキーホルダー、コート、コートのフードにについたファー、ファーのピアス、ミンクのつけまつげ...
街に溢れる毛皮は私にはもはや死骸の一部としか写らない。
きっと、知れば買うのやめよう・使うのやめよう、という人がほとんどだと思います。
繰り返しになりますが、今の時代フェイクファーも本物のように作る技術があります。
なぜ、まだ毛皮のビジネスが存在するのか。
その答えは実にシンプルで、"ビジネスとして成り立つから"です。
毛皮を使うブランドがあるから、扱うお店があるから、そして何より"買う人がいる"からです。
買う人がいなくなったとき(需要がなくなった時)、必然的に毛皮のビジネスは完全な終わりを迎えることは間違えありません。
長くなったので次の記事に続きます☺︎